Wed
11/21
2007
北朝鮮旅行記…その10 DMZを通過して
韓国側の出入国管理場日本人のわれわれにとっての出国手続きをすませてバスに乗り込んで8時になると、ズラッと並んだバスがいっせいに出発。10分か15分くらい非武装地帯(DMZ)を走る。道路脇に立っている街路灯のポールが水色(韓国側)からステンレスに変わったところが北朝鮮だという説明があった。ちょうど38度線のところには15センチ角、1メートル余の長さの古ぼけたコンクリートの支柱が北朝鮮側に少し傾いたかたちで立てられていた。写真に撮りたいところだったが、バスの移動中はいっさい撮影禁止になっているため撮ることができなかった。
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北朝鮮側の出入国審査場にバスが到着するといっせいにみんなが降りて審査場に向かう。この審査場がまたオンボロだ。とても建物と言えるようなしろものではなく、運動会などで白い屋根のテントを張ることがあるが、あれをでっかくしたようなもので、20メートル×40メートルくらいの大きさのテントが審査場になっている。韓国の出入国審査場の建物は、それはもう立派なものだったが、この格差はやはり経済の格差をそのままあらわしているといえるのだろう。
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テントの前庭にズラ〜っと並んで待っていたのだが、やはり韓国人はスルスルと通り過ぎていく。われわれ日本人はけっきょく最後になってしまった。ところが北朝鮮入国の手続きが終わってテントの外に行くと、バスが待機している。観光客が500人いようが1000人いようが、全員がそろってバスに乗り込まないかぎりバスは動かないのだ。日本人がバスに乗り込むといっせいにバスが出発した。それが9時。だから出入国におよそ1時間かかったことになる。

さらに北に向かって5分ほど走るとホテルやレストラン、サーカス場、銀行、トイレ、コンビニがあるところに到着。ここはクムガンサン観光のために特別に開発された地域で、緑色のフェンスで囲まれている。北朝鮮の人たちはこの特別区域には限られた人以外は入ることが許されておらず、ぎゃくに韓国人やそのほかの外国人はその区域から外に出ることは許されていない。北朝鮮の限られた人というのは、その特別区域で働いている人たちのことで、彼らはフェンス外から通勤してきているのだが、ところどころフェンスの切れているところがあって、そこに北朝鮮の兵士が立っている。そこから通勤してくるようだ。
サーカス場とうぜんフェンスのこちら側と向こう側とではすごい経済格差があるわけで、向こう側から通勤してくる北朝鮮の人たちは西側世界がどんなところか分かっているわけだけれど、西側世界にあこがれないのだろうか、西側世界に行きたいと思わないのだろうかと思ってしまう。いったいどんな気持ちで特別区域内で働いているのだろう。北朝鮮側は特別区域内で働く人たちについておそらく徹底的な教育を施しているにちがいない。またそこそこの報酬を与えて、西側世界に行って不安定な状況におかれるよりもこのまま北朝鮮にいたほうがいいと思わせているのかもしれない。

↑こっそり撮った北朝鮮の人たち。手前の男性は観光客で、うしろに十数人いるのが北朝鮮人







































