新緑

「赤福」よお前もか・・・・

「三重県の名産は?」と聞かれたら、おそらくかなりの割合の人が「赤福」と答えるのではないでしょうか。創業300年の和菓子屋の老舗「赤福」が表示偽装をおこなっていたというニュースが流れました。

農林水産大臣も今日の定例記者会見で記者に質問されて・・・・

実は、2週間ほど前、家に帰りましたら、寝る前に赤福が出てきましてね。それで家内に「こんな東京でこうして赤福を食べられると、どこで売っているんだ」と言ったら、「スーパーで売っていた」と言うんですね。おかしなことがあるものだなと思いながら、実は何の疑問もなく美味しくいただいたところでございました。

 <中略>

こんな老舗がよもや表示違反があるとも思っていませんでしたから、その表示の部分を確認しないでいただいてしまいました。それほど、信用度の高い老舗のメーカーがこういうようなことがあったというのは、大変重大なことだというふうに受けとめておりまして、後ほど詳しくご説明いたしますが、二点について問題があったというふうに考えております。

一つは、製造年月日の問題。賞味期限に関わるわけですが。凍結をして、それで解凍した日を製造日にしていると、これは明らかに製造をした日でなければならないわけで、その解凍した日ですから、表示をずらしているわけですね、その問題と、原料表示について原材料の重量の重いものから表示しなければならないというのも、繰り返しております。解凍して、もう一度再包装したということが違反なんだそうです。


うん、こりゃまずいよね。いや、赤福はおいしいけど、こんなことしたらまずいよね。赤福ではいったん作ったものを(売れ残ったりして)冷凍して(最長で2週間)、ふたたび解凍して出荷することを「まき直し」と呼んでたらしいけど、このまき直しを1973年からやってたっていうんだからちょっとびっくり。

でも考えてみれば、ぼくがこれまでの人生で何度となく食べた赤福のうちのいくつかはこの「まき直し」のものがあったと推測されるわけなんですが、それで「不味かった」というわけではなく、「美味しく」いただいていたわけで、「まき直し」されていたからといってとんでもなくひどい目にあったわけじゃないんですけどね。

JAS法違反にあたるということで農林水産省は赤福に対して表示の改善などの「指示」をしたということですが、それにしても、これはどうして発覚したのでしょう?やはり内部告発なんでしょうか。外部からでは分からないですからね。

農林水産省のホームページのなかに「食品表示とJAS規格」というページがあるんですが、そこに「自主申告情報一覧 申告を希望される事業者の方へ」というボタンがありました。そこにこんなことが書いてありました。

農林水産省としては、食品表示に対する消費者の信頼を確保するため、製造業者等がJAS法違反又はJAS法違反のおそれのある事実を発見したり、確認した場合は、速やかに農林水産省への自主申告をお願いしています。

つまり、製造業者等がみずから表示違反をしていることに気づいたら自分から手を挙げてくださいね・・・・というわけです。自分から手を挙げたら内密に、あるいは穏便にすませてくれるかどうかは分かりませんが、消費者からの通報や内部からの告発よりはまだダメージは少ないのでは?
 
 
by customlegend  at 19:31 |  農・食・環境 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

パンは麦から  麦は光から

  光は神の顔から  大地の実りは神の光

    光がわたしの心のなかにも  輝くように


                      M.ティットマン
by customlegend  at 15:25 |  至言 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

食品の表示を見ていますか?

農林漁業金融公庫が全国の20〜60代の男女約2000人を対象に7月にインターネットを通じて行ったところ、消費者の93%が食品を購入する際に表示を確認していることが分かったそうです。

表示を「必ず確認」が23%、「おおむね確認」が50%、「ときどき確認」が20%。

表示に対する要望(複数回答)では「分かりやすい言葉を使ってほしい」が50%、「文字を見やすくしてほしい」が40%。

また「有機JAS認証」と「特別栽培農産物」の意味を知っているか聞いたところ、「知らない」がそれぞれ78%、68%だったそうです。ところが安全性に対する信頼感は、「全面的に」「かなり」「多少は」を合わせて「信頼できる」と答えた割合が、両項目とも9割を超えたそうです。

                         日本農業新聞(10月7日)より


さて自分はというと食品を買うときに「必ず確認」しているかというと、そうでもないですね。「おおむね確認」かもしくは「ときどき確認」でしょう。とくにお菓子を買うときにまず表示なんか見てないですね。いわゆる食材を買うときは表示をいちおうは見ますが、それも念入りに見るというよりは原産地表示くらいでしょうか。できるだけ近いところで生産されたものを買うようにしています。

「分かりやすい言葉を使ってほしい」というのは、たしかにそうですね。野菜の名前くらいならともかく、加工食品に使われている食品添加物がカタカナで書かれていたときにはほとんどちんぷんかんぷんですよね。

たとえばL−アスコルビン酸ナトリウムって書かれてても何がなんだかわかりませんが、おそらく最近ではたいてい「ビタミンC」って書かれてますね。これは酸化防止剤として使われています。ちなみに有機加工食品の日本農林規格すなわち有機の基準では「食肉の加工品に使用する場合に限ること」と限定されています。

表示はしっかりしてほしいとは思うけど、よくわからんカタカナずらずらと並べられてもちょっとね・・・・それよりも加工品に使われている原料の原産地をきっちりと表示してほしいな。最近はだんだんと表示されるようになってきているけど、原料原産地の表示が義務づけられているのは今のところ限定されてるんです。しかも、すべての原料の原産地を表示するとなると書ききれなくなっちゃうということで、全体の原料の50%以上を占めるものについてその原産地を表示することが義務づけられているだけなんです。もしある食品の原料にAとBとCが使われていて、それぞれAが30%、Bが30%、Cが40%だったとすると、どれも表示しなくてもいいことになっちゃう。これってどうなの?

「文字を見やすくしてほしい」・・・・これもよく分かるけど、たとえばポテトチップの袋ぐらいの大きさがあれば文字を大きくしても表示できるでしょうけど、ガムみたいな小さなものには無理ですよね。しかもわかりやすく、できるだけ詳しく・・・・となると、とてもとても。

「有機JAS認証」の意味を知らない人は78%、「特別栽培農産物」の意味を知らない人は68%っていうことですが、有機認証の仕事をしている者にとって、この数字にはかなりがっかりさせられます。10人のうち8人は知らないってことですよね。有機農家がいっしょうけんめい有機野菜をつくっても、その意味をわかってもらえていないということはとても残念なことです。それにしても「有機JAS認証」より「特別栽培農産物」のほうが意味を知っている人が10%も多いっていうことにはびっくり。でも、ほんとに分かってるのかな?

だって、特別栽培って、いったい何が特別なのか分かってるのかなぁ?

さて、有機農産物っていうのは原則、農薬を使わない・化学肥料を使わないで栽培した農産物なんですが、農薬や化学肥料を使わない農家が認定をとらないと有機であることの表示をすることができないで、さらに綿密な記録をとることが課せられていて、逆に農薬や化学肥料を使っているほうが表示しなくてもいいというのは、何かおかしいと思いません?消費者に正しい情報を伝えるのがJAS法の目的だとするなら、使った農薬の名前、や使った回数、使った化学肥料の名前や使った量なんかをきっちり表示させることのほうが大事なんじゃないのかと思うんですよね。そしたらもっと有機農産物のほうが売れるようになると思うんだけどな・・・・

それにしても「有機JAS認証」、「特別栽培農産物」の意味を知らないというのに、それらの安全性に対しては9割もの人が信頼感をもっているというはなんとも変な感じ。信頼できるというイメージをもってくれているというのはうれしいことですが、意味もきちんと分かってもらって、信頼感ももってもらえて、さらに買ってくれたらいいんだけどね。
 
 
by customlegend  at 00:15 |  農・食・環境 |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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とにかく自分でやれることは何でも自分でやってしまいたい。だから何でも自分でやれるようになるので、人からは器用な人だとうらやましがられるが自己評価は器用貧乏。有機食品の認証業務の仕事をしています。

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