新緑

カンボジア 〜18

racket

さて、これはなんでしょう?
子ども用のラケット?

ラケットのようなかたちをしていますが、ラケットではありません。
ラケットのように振り回したりして使いますが、ラケットではありません。

答は・・・・蚊取りラケットです。
蚊取りラケットといってもピンとこないかもしれません。よくお店なんかに青白い光を発しながらときおりバチバチっという音をさせている器具がありますが、あれは電撃殺虫機ですね。飛翔性昆虫が器具にふれると高電圧で死んでしまうというものです。それをラケット型にしたものなんです。

グリップの部分に電池が入るようになっていて(充電できるタイプもある)、ラケットのネットの部分は針金がネット状になっています。そこに電流が流れるようになっていて、蚊などを見つけたらラケットを振り回して蚊を殺してしまうというものです。店頭にならんでいるのを見て手にとってみただけなので実際には使いませんでしたが・・・・東南アジアの蚊はのんびりと飛んでいるので意外に効果的なのだとか。

日本で私は見たことがないのですが、実際はどうなのでしょうか?でももしこんなのが日本に入ってきたら「危険だ」ということですぐに販売中止になってしまうのではないかと思ったのでした。
by customlegend  at 22:04 |  カンボジア |  comment (5)  |  trackback (0)  |  page top ↑

カンボジア 〜17

seeds

カンボジアの農産物の種がほしいとお願いしたら、プノンペンでいちばん大きいマーケットに連れていってくれました。1坪もないような小さい店舗でしたが、いろんな種が売られていました。しかしパッケージの表示をひとつひとつ見ていくと、中国やタイ、ベトナムからのものが多く、いわゆる地のもの、カンボジアの種はそれほど多くありませんでした。

ひるがえって日本の種の状況はどうかというと、けっこう輸入ものが多いんですよね。ふだんそんなに意識しているわけではないのですが、ときおり種のパッケージの表示を見てみると、デンマークとか、オランダとか、アメリカからというものがけっこうあるんですよね。日本の大手の種メーカーが海外に生産拠点をおいているからなんじゃないかと推察しますが、それにしても日本で栽培されている(国産)農産物でも種は外国産のものがあんがい多いということはあまり知られていないんじゃないでしょうか。

しかし中小の種メーカーさん、地方の特色ある品種を守りつづけて地方でがんばっている採種場もありますから、そういう小さな灯火を守りつづけてほしいと思います。しかし肝心なのは食べてくれる消費者がいて、食べてくれる消費者のために作ってくれる生産者がいてはじめて種メーカーさんも存続できるわけですから、消費者のバックアップがないといけないんですよね。でも消費者にはあまりそういう意識はないんじゃないのかな?むずかしいですね。
by customlegend  at 08:21 |  カンボジア |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

カンボジア 〜16

kitchen

カンボジアの農村をあまねくまわったわけではありませんから知ったかぶりしてはいけませんが、おそらくこれがカンボジア農村の一般的な台所だと思います。薪というか柴を燃やして煮炊きしていました。でも、熱効率としてはあまりよくないですよね。

かつて愛農では「改良かまど」を農村に普及していたことがありました。それこそプロパンガスが農村に普及する以前のことです。農家には昔から土間に「おくどさん」というかまどが<でんっ>と鎮座していました。しかし必ずしも熱効率のいいものではなかったことと、煮る・炊くくらいしかできなかったことから熱効率がよく焼くこともできるようなかまどを普及しようとしたのでした。今どきのことばで言うなら和風システムキッチンですね。

しかしプロパンガスが普及するようになって「かまど」は農家の邪魔もの扱いされるようになり、土間が消えて台所ができるようになって、かまどは農家から消えていきました。

3年ほど前でしょうか、三重県勢和村のNさんのお宅に改良愛農かまどが設置されました。ご飯を炊いたり、もち米を蒸かしたり、はてはパンを焼いたり、ピザを焼いたりもできるのです。しかもむっちゃ熱効率がいいものです。最近はスローフードからロハスに流行語が移ってしまったようですが、まさにかまどはスローフードの極地ですね。

その愛農かまどが1月、滋賀県にあるブルーベリーフィールズ紀伊国屋に設置されました。代表の岩田さんが「かまどを造りたいと思ってるの・・・・」という話を聞いて、「それならぜひ愛農かまどを・・・・」とお勧めしたことが実現したのでした。

岩田さんはこれから愛農かまどを少しずつでも造っていきたいと言っていました。そして「かまど基金」を創設してひとつ造るごとに1万円くらいずつ積み立てていきたいと。その話を聞いて、その基金をもとにカンボジアの農村に愛農かまどを造れるといいな・・・・という夢のようなことを考えたのでした。
by customlegend  at 00:32 |  カンボジア |  comment (5)  |  trackback (0)  |  page top ↑

カンボジア 〜15

rural

首都プノンペンを離れて農村地帯につれていってもらいました。カンボジアは純然たる農業国。Wikipediaによると「国土に占める農地面積は21.6%、人口の34%が農業に従事している。生産年齢人口が人口の56%」(2002年時点)ということですが、「地球の歩き方」(2002〜2003版)では「クメール人(カンボジア人)は総人口の9割近くを占めており、クメール人の8割以上は農業に従事している」とあるので、7割以上が農民ということになります。しかし農村からプノンペンなどの都市へどんどん人々が流れ込んできており、都市はスラム化して農業人口は減少しているそうです。おそらくこの傾向はますます進んでいくことでしょう。

ひるがえって日本のことを顧みてみると過去50年間で農業人口はなんと、60%から3%になってしまっています。たった3%ですよ!こんなんでいいんでしょうか?総人口を1億2千万人とすると360万人ですよ。しかもその年齢を見てみると15〜44歳→14%、45〜54歳→12%、55〜64歳→23%、65歳以上→51%です。少子高齢化の問題がさかんに言われますが、農業人口における高齢化はもうどうしようもないところにきています。65歳以上が半分を占めているということは、このまま10年たてばどうなるか、火を見るよりも明らかです。

日本の国が農業をすてて工業化への道を歩み始めることになった転換点は池田勇人が総理大臣に就任した1960年と言えます。所得倍増計画というスローガンのもとに農業は実質、切り捨てられていったのです。そしてカロリーベースで80%あった食料自給率はその半分の40%になり、82%あった穀物自給率は28%になりました。工業製品を輸出してもうけて、食料は輸入すればよいという政策をつづけてきたからですが、こうした考え方が農業を滅ぼし、農村を壊滅させていったのです。

小谷純一氏は「農村は都会の根っこだ。だから農村が病んだら都市も病む、農村が滅びたら都市も滅びる」と言いましたが、まさに至言だと思います。植物というものは目に見える部分と見えていない土の中の部分は半分半分だと言います。つまり地上部の背の高さが5mあったら土中にも5mの根っこがあるというわけです。そして地上部が葉を茂らせ、花を咲かせ、実をみのらせるのは根があるからであって、根のない植物というものはありません。もし根がなくなったら早晩その植物は枯れてしまいます。たとえしばらくは繁茂しているように見えても必ず枯死してしまいます。

いま日本の農村が滅んでしまおうとしています。都市は今しばらくは繁栄しているかのように見えるかもしれません。しかし必ず滅んでいくことでしょう。根のない植物が枯れてしまうように、農村という根のない都市は滅んでいくからです。

はたしてカンボジアはこれからどのようになっていくのでしょう。今カンボジアの経済は飛躍的な勢いで伸びていっているそうです。カンボジア政府発表の数字によると2005年の経済成長率はなんと13%ですよ(真偽のほどは?)。日本の高度経済成長期といわれた1955年からの20年間の経済成長率が年平均10%であり驚異的といわれた数字を上まわっているんですよ。先進諸国の経済援助があっての数字だということですが、それにしてもすごい数字です。

ポル・ポト時代という不幸な歴史からカンボジアはようやく立ち直って繁栄しつつあるように見えますが、けっして日本のようになってほしくない、農村と農民、農業をたいせつにする国でありつづけてほしいと思ったのでした。
by customlegend  at 11:02 |  カンボジア |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑

カンボジア 〜14

wedding

カンボジアの結婚式

カンボジアの結婚式は一大イベント。全財産をつぎこむ勢いだそうです。日本でいうと名古屋式ってところでしょうか。朝7時ごろから夜中まで延々とつづきます。しかも爆音つき。爆音というのは音楽なんですが、カラオケみたいなのを大音量で流しまくります。「あんたらの耳は壊れとるんかいっ!」って言いたくなります。写真はちょうど新婚カップルがお色直しで中座しているところ。というわけで正面に座っているのは両家の両親。所狭しとお祝いの品々がならんでいます。結婚式を見に行ったのはちょうど8時ごろで、この部屋のとなりでは結婚式に参加している数十人の人たちがおかゆをいただいていました。
by customlegend  at 08:11 |  カンボジア |  comment (0)  |  trackback (0)  |  page top ↑
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とにかく自分でやれることは何でも自分でやってしまいたい。だから何でも自分でやれるようになるので、人からは器用な人だとうらやましがられるが自己評価は器用貧乏。有機食品の認証業務の仕事をしています。

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